こんにちは
「発達障害社会人」と申します
今日は、発達障害(ADHD)の治療薬、コンサータを飲んだ感想について、書かせて頂きます。
初めに、コンサータって何?という方向けに、素人ですが軽く説明をします。
まず実物をご覧ください。コレです👇
簡単に言うと、発達障害のADHDの症状(不注意など)を抑える精神薬です。
一見普通の薬と何も変わらない見た目だと感じると思いますが、中身は結構クセのある薬です。
特徴を短く言います。
特徴① 処方が厳重。処方ハードルが高い。
特徴② 劇薬、効果がエグイ。中枢神経に直で効く。最終兵器的ポジション。
特徴③ 薬価がめちゃ高い。薬のメカニズムが独特。
以上です。
もう少し詳しくご説明します。
特徴①について(高すぎる処方ハードル)
この薬は、普通の精神薬とは格付けが異なり、専門資格を保有している専門医しか処方する事が出来ません。
そして、処方に当たっては、患者も国のシステムに登録する必要があり、誓約書のような物を書かされてサインします。
国のシステムに患者として登録されると、以下のカードが発行されます。
この青いカードを医療機関に提示しないと、コンサータは処方してもらえません。実質、保険証のように必須アイテムとなります。
厳重ですよね?
厳重な取り扱いになった経緯があるようですが、ここでは触れません。
流通が国によって厳重に管理される必要のある薬ということです。
実際に飲んだ感想・特徴②について(ヤバい薬効)
薬の詳しい仕組みは難しいので、簡単な説明しか出来ませんが、脳内のやる気に深く関わるドーパミンという物質を増やします。薬の作用時間は12時間で、12時間をかけて、一定量ずつ、体内に成分が放出されるという仕組みの薬です。
飲んだ感想についてですが、結論から申し上げますと、すごく良い薬でしたが、私には合いませんでした。
副作用が生じて服用を中止しましたが、メリットもたくさん合ったので、この薬が合う方には奇跡の薬だと思います。
メリットとしては、以下の感想を抱きました。
・集中力が鬼のように上がる。
・作業、勉強、家事がゴリゴリ捗る。いつまでも、どこまでも、作業を続けられる。
・体力がいつもの3倍くらいマシマシになる。
・作業の能率が良くなる。マシーンのようにテキパキ動ける。
飲んだ感触・フィーリングを分かりやすく表現すると以下の通りです。
情緒的に説明すると、「心・魂の中に、松岡修三さんやアントニオ猪木さんが入り込み、飲んでから10時間くらいずっと専属コーチとして熱血応援されているように身体がテキパキ動く感覚」です。
ケミカルな感じで説明すると、「レッドブルやモンスターエナジーといったエナジードリンクを血管に常に点滴注射され続け、頭がギンギンに10時間以上覚醒し続けるイメージ」です。
だるくて重たい身体を無理やりに動かしているという感覚ではなく、自然と、自分から、何か作業や生産的なことをやっていないと気が済まないという感覚になります。そして、やる気の泉が無限に湧き上がるような感じで、あらゆる作業に対して前向きに取り組めます。
一言でまとめると、「無限のエネルギーにアクセスできる魔法の薬」といった感じでしょうか。少し過大気味に誇張している気もしないでもないのですが、私は8割がたそのように感じました。
ではここから、私の感じた副作用・デメリットを話します
・胸が痛くなる。
・頻脈になる。
・食欲がかなり減る。飯がなんか、あんまり美味しく感じない。
・飲んでから12時間は全く眠れない。よって、午後飲むと、睡眠に影響を与える。
以上です。
私は上記に羅列した副作用が強く出現してしまったので、服用中止に至りました。
非常に残念です。
副作用のリスクもありますが、上記の通り、メリットも多分にある薬ですので、良い薬だと思います。
特徴③について(薬の値段高すぎの理由)
薬価はとても高いです。
最低用量の18㎎の1錠でなんと、235円もお値段がします。一か月分で7050円、保険3割負担であってもコンサータ1剤だけで、月2115円もします。
ただし、「自立支援医療制度」という精神疾患患者の通院費負担を1割に減額してくれる国の制度が存在しますので、精神科の初診から通院歴が6か月以上ある方は、申請して頂けると、1割負担で処方してもらえます。詳しくはネットにもたくさん情報がありますので、お調べ下さい。
私が他に処方して頂いている抗うつ薬などの精神薬と比較しますと、薬価はだいたい1錠で数十円とかですので、飛び抜けて高価な精神薬だなーと個人的には感じます。
値段が高い理由についてですが、その理由は薬の独特なメカニズムにあります。
この薬は、有効成分が一気に体内に吸収されないように特殊なカプセルに包まれており、カプセルは包丁でも切れないほど固い特殊なカプセルとなっています。
カプセルの中の成分が、時間と共に徐々に体内に放出されるメカニズムになっており、これにより、薬の中毒性、依存性を防止すると共に、効果を長時間一定に保つという仕組みになっています。そういった特殊な薬なので、薬価が高いです。
結論・まとめ
いかがだったでしょうか?
私の場合、副作用により服用中止になりましたが、「コンサータ」を飲んで、なんとか社会適応している発達障害の方も多くいらっしゃいますので、読者の皆様も、ADHDで深くお困りでしたら、一度は試してみて頂きたいと思います。
コンサータを無事に飲み続けられる場合、学業や仕事にとても打ち込めるようになり、今まで諦めていた人生のあらゆる道が拓ける可能性があると思います。そのくらい、効き目が良い、奇跡のような薬だと思います。
ぜひ、おススメです。
※注意※ コンサータを飲んで副作用を感じた場合、すぐに服用を中止し、緊急の場合はすぐに最寄りの医療機関あるいは救急車の手配、緊急ではない場合でも主治医に絶対にご相談ください。患者の独断で服用を継続せず、絶対に医師とご相談ください。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
他にも、うつ病、発達障害(ADHD/ASD)に関する当事者としての記事、生活改善術・ライフハックなどを書かせて頂いているので、読んで下さると励みになります。
お時間を頂き、ありがとうございました。